車内で熱中症になってしまったお子さんたちのニュースを見るたびに、心が痛みますよね。
子供たち(特にしゃべることのできない赤ちゃん)は体温調節が苦手ですし、意思表示がうまくできないことも多いので、大人がしっかりと管理をしてあげないといけません。
特にお子さんたちが座るチャイルドシートは熱がこもりやすいので要注意です。きちんと暑さ対策をして、楽しいお出かけをして下さいね。
もくじ
チャイルドシートは暑いし熱い
チャイルドシートって、子供たちの体を重大な事故から守ってくれるだけあって、すごい頑丈にできていますよね。
多少の揺れでも体がぐらつかないように、背中のカーブに密着するようにシートが作られているため、通気性も悪く熱はこもりやすくなってしまいます。
チャイルドシートを車に設置する場合には基本的に後部座席に固定します。
大きい車でしたら後部座席にもエアコンが付いているためすぐに冷やすことができますが、軽やミニバンなどは前にしかエアコンが付いていないため、後部座席がなかなか冷えません。
特にバックル部分などは金属でできているため、かなり熱くなって冷えにくいので危険ですよね。
逆にガンガン冷やそうとしてしまうと、子供たちの手足が冷えすぎてしまって風邪をひいてしまうのではないかと心配になってしまいます。
むしろ、運転しているお父さんやお母さんが寒すぎて耐えられないかもしれませんが。
子供たちは大人に比べて体温が高いですから、熱がこもりやすいチャイルドシートの上にいたらどんどん体温が上がってしまいます。
しかも子供たちは体温調節が苦手なので、気づかぬうちに熱中症になってしまうことも考えられます。
ただでさえチャイルドシートに座ることを嫌がるお子さんが多いのに、暑くて汗が止まらない経験をしてしまったら、ますますチャイルドシートが嫌いになってしまいます。
せっかくお出かけしようとしても子供たちがグズっていては、全然楽しくないですよね。ここでは快適に車でお出かけができるような、チャイルドシートの暑さ対策を紹介します。
チャイルドシートの暑さ対策方法
チャイルドシートが暑くならないようにするにはどうすればいいかを考えてみました。チャイルドシート自体もそうですが、まずは車内の温度を低くしてあげる必要があります。
これは、超原始的な方法で、実際に我が家は実践はしてませんが、一応紹介しておきます。
車内にこもってしまった熱を効率よく車外に逃すには、ドアをうちわ代わりに使ってあげましょう。運転席の窓以外を全開にして、運転席のドアを勢いよく開け閉めして下さい。
この「勢いよく」というところがポイントですね。ドアを開く時には、窓から新鮮な空気が入って車内の暑い空気が外に押し出されます。
ドアを閉じる時には、ドアの勢いに押されて車内の暑い空気が窓から外に出ていきます。これを10回ほど繰り返すだけで車内の空気は入れ替わってくれます。
次に、エンジンをかけたらエアコンを最大にしましょう。短い時間で一気に冷やした方が効率的に冷やすことができます。
この時、エアコンは外気導入モードにしておくと、空気の入れ替わりがさらに早くなります。冷えてきたと感じたら内気循環モードに切り替えて下さい。
この切り替えは大切で、外気導入モードのまま運転を続けてしまうと、せっかく車内が冷えてきても外気の暖かい空気を取り込んでしまいます。
後部座席用の扇風機(https://www.amazon.co.jp/dp/B07CP45JB7/ref=asc_df_B07CP45JB72538852/?tag=jpgo-22&creative=9339&creativeASIN=B07CP45JB7&linkCode=df0&hvadid=274642766782&hvpos=1o5&hvnetw=g&hvrand=13709667349614299683&hvpone=&hvptwo=&hvqmt=&hvdev=c&hvdvcmdl=&hvlocint=&hvlocphy=1009283&hvtargid=pla-457877313104)を準備できるようであれば、購入しておくとかなり便利です。最近では2500円前後で、360度回転可能で、風量も調節できる扇風機を買うことができるのでとても重宝します。エアコンと合わせて使用すると、後部座席に熱がこもりにくく快適に過ごすことができます。
保冷剤・保冷シートで冷やす
車内が冷えてきたと感じても、チャイルドシートの熱はなかなか逃げてくれません。そんな時は、保冷剤や保冷シートを使ってチャイルドシートを冷やしてあげましょう。
特に冷やしてあげたい部分はバックルなどのプラスチックや金属の部分とレザーの部分です。
赤ちゃんの使用するチャイルドシートは元々金属部分などは少ない仕様になっていますが、それでもベルト部分などに金属はありますからね。
あと、意外と盲点なのがレザーの部分です。レザーは熱を持ちやすいので注意が必要です。
保冷剤をそのままチャイルドシートの上に置いてしまうと水滴が垂れて濡れてしまうので、保冷剤を布でつつんでから金属の部分の上に置いてあげます。保冷剤を置く前にウエットティッシュなどで拭いておくとさらに効果的です。
最近ではチャイルドシート専用の保冷シートも発売されているので、そちらを活用するのもオススメです。チャイルドシート専用の保冷シートは固まらない素材でできているので、赤ちゃんの体が触れても安心です。
しかも断熱材も入っているので赤ちゃんの背中が冷えすぎずに、快適な温度をキープできるのもおすすめポイントの一つ。
一番人気の「カンガルーの保冷・保湿やわらかシート(https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000CCU286/0a5m2a2-22/ref=nosim/)」によると、“赤ちゃんが座った時の背中や後頭部付近を夏は25度の快適な状態に3-4時間保ちます”とのこと。3時間も連続で車内にいることはないと思いますので、車から降りる際には保冷シートが無駄にならないようにクーラーボックスなどで温度をキープしておきたいですね。
サンシェードの活用
車内が暑くならないようにするためにも、車から離れる時はサンシェードを活用するようにしましょう。ダッシュボードやハンドル部分は直接太陽光が当たるため、かなりの熱を持ってしまいます。
ハンドルが暑すぎて握れないということもあるので、フロントガラスにサンシェードを置くパパ・ママは多いと思いますが、同じようにチャイルドシートも熱を持ちますので、後部座席にも必要です。
フロントガラスだけでなく、できれば後部座席にもサンシェードをつけられるといいですね。
スライドドアの場合、吸盤タイプのサンシェードを使うと開け閉めの際に巻き込まれてしまうかもしれませんので気をつけて下さい。カーテンタイプのものや、スモークタイプのUVカットフィルムなども効果的です。
サンシェードやカーテンがなく、太陽が直接チャイルドシートに当たってしまう場合には、チャイルドシートにタオルなどをかけておくようにしましょう。
バックルの金属部分が熱くならないだけでも、子供たちの危険を少なくすることができます。
当たり前の話ですが、車内の温度を上げないための一番の対策は、直射日光が当たらない日陰に駐車をすることです。
買い物に出かける時は、できる限り屋上や日の当たる所に止めず、屋根のある場所を探すようにしましょう。当たり前のことかもしれませんが、やっぱりこれが一番です。
まとめ
大人が思っている以上に、子供たちの体温は上がりやすいです。もし熱中症にかかってしまったら、なかなか体調は戻ってくれません。
夏場に限らず、春先や秋口でも熱中症になる危険は十分にあります。チャイルドシートの暑さ対策だけでなく、こまめな水分補給、体調管理を忘れずにご家族でのお出かけを楽しんでください。