親子のスキンシップタイムとして
家事や仕事に追われる毎日。一日の中でいちばん子供と触れ合える時間が、夜の寝かしつけの時間という方も多いのではないでしょうか。
寝かしつけのやり方も、いろいろな方法があります。授乳中ママの添い乳や、保育園のようにトントンと優しく体に触れて寝かしつける方も多いです。子守歌を歌ってあげる方もいますね。
今回はそんな寝かしつけの方法の中から、絵本の読み聞かせについて紹介していきます。絵本をたくさん読ませてあげたいけど、どんな絵本が良いのか、日中の読み聞かせとどう違うのかなど、お子さんとの読み聞かせライフにぜひ生かしてみてください。
そもそもなぜ読み聞かせが良いの?
自治体にもよりますが、4ヵ月前後にある乳児健診でファーストブックという形で絵本を1冊もらうことがあります。乳児期の赤ちゃん向けの絵本が載ったリーフレットを配布されることもあります。公文式や七田式、ベネッセなどの幼児教材にも、乳児向けのカリキュラムの中に読み聞かせのプログラムが含まれているものもあります。なぜ読み聞かせが良いのでしょうか?
読み聞かせは、大人が読み手となって文章を読み、子供が聞き手となって絵を見ながら大人の朗読を聞くという、コミュニケーションのスタイルです。子供から絵や文章に対する反応がある時もあればそうでない時もあります。大人同士のコミュニケーションでも、上手くいくときもあればそうでない時があるのと同じです。
ですが絵本の内容に対する反応が重要なわけではありません。読み聞かせの場合、絵本という親子の共通のツールを使うことで絵本の世界や感情を共有しあうことが大事なことで、それが関係を密接にするということになります。寝かしつけで絵本を読んでいたら、パパやママの方が先に眠ってしまったという経験がある方もいますが、時間を共有するという点では、親が先に寝てしまうくらいでも問題ないでしょう。
- 読み聞かせの絵本の選び方
子育てをしていると、テレビ番組やママ友との会話の中で話題の絵本が出てくることもあるかと思います。そういった絵本もたくさん読み聞かせてあげると良いでしょう。お子さんにとって難しすぎる内容でなければ様々な本を見せることが大事です。
しかし、寝かしつけの場合は、少し内容を見てから決める必要があります。買ったばかりで親子ともに初めて読む本の場合は、お子さんの目にも新鮮に映ってしまい、むしろ内容が気になって眠れなくなってしまうことも考えられます。親子ともに初めて読む本の場合は、日中やお休みの日に読んで聞かせてあげてください。
パパやママが小さな頃から知っている絵本や眠りが題材となっている物、お子さんが読み慣れている絵本を、寝かしつけの本として読み聞かせてみてください。お子さんの好みや性格にもよりますが、鬼やお化けなど、恐怖心があるものも寝つきが悪くなることがあります。
まだ月齢が小さなお子さんの場合、寝かしつけの絵本を決めてしまって、その本を読むとねんねの時間と認識させるのも一つの方法です。1冊読み終わってからトントンの寝かしつけと合わせて行うのも良いでしょう。
- 子供が気に入った本でOK!
お子さんが大きくなってくると気にいった絵本が決まってきて、寝る時も同じ本を読むようにせがんでくることがあります。気にいった本を読んでほしいと言われたときはぜひ読んであげましょう。お子さんとしても読み聞かせの時間を楽しみにしている証拠です。たとえそれが2冊になっても、根気強くよんであげてください。
- 寝かしつけの時に気を付けるポイント
日中の読み聞かせでは、お子さんと対面の状態で読み聞かせをする方も多いです。実際保育園や幼稚園ではたくさんのお子さんを前に絵本や紙芝居を読み聞かせています。寝かしつけの時には、この姿勢を変えてみましょう。
お子さんが布団に入ったら、横で並んで一緒に絵本を見る姿勢を取ります。同じ方を向いて同じ本を見ることによって、お子さんに安心感を与えることができます。対面の状態よりも横に並んでいる方が、なんとなく話しやすく感じるのと同じです。
読み聞かせる声のトーンも優しく抑えた声にしましょう。眠りにつかせてあげるのが目的なので、淡々と読み進めるような感じです。役によって演じ分ける読み聞かせは普段の読み聞かせでお子さんを楽しませて下さい。
証明はできれば豆電球くらいが最適です。白熱灯の灯りは目を覚ましてしまう効果があります。携帯電話などの画面を灯りの代わりとして使うと、ブルーライトの影響でお子さんにも良くないので、避けた方が良いでしょう。
- 入眠儀式として、毎日のルーティンにしよう!
毎日の寝かしつけは、乳幼児期の悩みの一つですね。早く寝てくれると助かりますが、気持ちが焦ってしまうとお子さんにも伝わってしまいがちです。どの寝かしつけの方法でも共通しますが、毎日続けていくと習慣になります。初日からはなかなか上手くいかないことも多いですが、続けていくことで親子ともに生活に取り込まれていきます。
今は親子で楽しめる絵本もたくさんあります。親子で絵本の世界に入り込んでみてください。きっと親子の良い思い出になります。