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正中線とは何?妊娠中にできる理由や消す方法とは?

正中線(せいちゅうせん)という言葉をご存知でしょうか?

妊娠してお腹が大きくなってくると目立ってくる、お腹の中心を縦に走る茶色っぽい線のことです。

 

そのため女性特有の症状かと思われがちですが、実はこれは男女関係なく誰にでも生まれつきあるもの。

男にも正中線はできるの?男性の正中線の原因や対策

お腹の真ん中を縦に二分するようにある場合もあれば、おへその下から始まっている場合もあり人それぞれです。また色も薄くほとんど分からない人もいれば、ぱっと見で線の存在が分かる人もいます。

 

また、一般的によく知られている妊娠線とは全くの別物です。

妊娠すると女性の身体はホルモンバランスが変わり、様々な症状が出てきます。

 

正中線も妊娠によってくっきりと見えてくるものですので、今まではこんなにはっきり見えなかったのに、と不安になる人も少なくないでしょう。

それでは、正中線の仕組みやできる理由、自然に消えるのか、消す方法はあるのかなどについてご説明しましょう。

もくじ

正中線とはなんなの?

正中線とは、本来の意味は「左右対称の生物体の前面・背面の中央を、頭からまっすぐ縦に通る線」のことを言います。医学や美術、美容、占いなど様々な分野で使われる言葉です。

この場合の正中線とは、お腹の真ん中を縦に通る線のことです。

 

これは鼻の下の筋や顎の割れ目と同様、胎児の頃の細胞分裂の名残といわれています。つまり男女どちらにも正中線は存在し、全ての人に生まれた時からあるものなのです。

しかし本来、正中線は色素がうすく通常の状態ではほとんど目立たないため、あることに気づいていない人も多いのです。

 

これが目立ってくるのは、主に女性が妊娠してお腹が大きくなった時で、茶色い縦線がお腹にくっきりと出てきて初めて正中線の存在を知る人も少なくありません。

正中線は男性にも存在しますが、気にしなければその存在すら知らないままでいるというだけなのです。

 

 

正中線は誰にできるの?その原因は?

前述のとおり、正中線は男女関係なく生まれつきあるものです。色素も薄いためほとんど目立たず、健康や日常生活には全く支障がありません。

そのため、自分の身体に正中線があることを全く知らないままの人も多く存在します。

 

ですが、女性は妊娠すると女性ホルモンの分泌が盛んになり、様々な身体の変化を起こします。

プロゲステロンが影響

女性ホルモンの中でもプロゲステロンというホルモンがメラニン色素の生成を促す働きを持っているのですが、妊娠中にはこのプロゲステロンの分泌が多くなり色素沈着が起こりやすくなります。

 

妊娠中の女性は産毛の量が増えたり乳輪や乳首の色が濃くなったりしますが、正中線がはっきりと目に見えてくるのも同じ理由といえます。これらはすべて、ホルモンバランスの変化により色素沈着が起こることが原因です。

 

正中線はこれらの影響でただ色が濃くなり目立ってくるだけのもので、痛みやかゆみはありません。

ですが今まで気づきもしなかったものが、突然色濃くお腹の真ん中に現れるとびっくりするのも当然と言えるでしょう。もう一生消えないのかもしれないと不安になるのも仕方ありません。

 

ですが、これは妊娠中だけのものなので、心配はいりません。出産後、ホルモンバランスが戻っていくにつれ、色も薄くなって元通りになります。

 

 

正中線はいつからできるの?

正中線が目立ち始めるのは、お腹が大きくなってくる妊娠20週あたりからが多いといわれています。

 

メラニンの増加による色素沈着

ホルモンバランスの変化でメラニンの増加による色素沈着で色が濃くなる上に、お腹がどんどん大きくなりお腹の皮膚が伸ばされて薄くなることも相まって、ますます正中線の色がはっきりと見えるようになるのです。

 

また産毛も多くなる時期ですので、正中線と産毛が重なって余計に濃く目立ってくるように感じますが、妊娠中の一時的なものなので一生消えないわけではなく、心配する必要は全くありません。

手で触っても線の感触やふくらみはなく、ただ色のついた線が現れているというだけです。

 

妊娠中はビキニを着たりお腹を出すような服装もしないため、他人の目に触れる機会は極めて少ないといえます。気にしすぎも良くありませんので、気にしないことが一番です。

正中線を消す方法はあるの?

産後、徐々に正中線の色は元に戻ってゆき、ほぼ目立たなくなります。ただし元々あるものなので消滅するわけではなく、完全に消す方法はありません。

 

クリームで保湿が高価的

それでも正中線をできるだけ早く見えなくしたい人は、クリームでの保湿が効果的です。

妊娠線用のクリームを正中線に塗って保湿し、肌の細胞の新陳代謝を促してメラニン色素を体内から排出することが最善の方法です。

妊娠線用のクリームには保湿やうるおい成分の他に、美肌、美白成分が含まれているものもあります。これらはお肌の新陳代謝を促す効果があるため、妊娠線だけでなく正中線にも効果が期待できます。

 

睡眠も大切

また、細胞の新陳代謝には質の良い睡眠も必要不可欠です。

産後は赤ちゃんのお世話や夜泣きなどでなかなかゆっくりと眠れないこともあるでしょうが、周囲の協力を得てお母さんはできるだけしっかりと睡眠をとるようにしましょう。

質の良い睡眠、疲労回復が正中線を早く消す最短の方法といえるでしょう。

 

 

正中線と妊娠線の違いとは?

正中線よりも妊娠線の方がよく耳にする言葉だと思います。

妊娠線とは、お腹が急激に大きくなることで皮膚が伸び皮下組織が裂けることによりできるもので、かゆみを伴う場合も多いです。

 

また妊娠線といっても、肌の伸びが身体の変化に追いつかずに皮下組織が断裂するのが原因ですので、太ももや二の腕、おしりやふくらはぎなどの肉割れと症状は同じです。

すなわち、妊娠していない女性はもちろん、男性でもできる可能性はあります。

 

妊娠線は、できた時は赤いですが日にちが経つと白くなります。これは自然には消えません。

一方、正中線は組織が断裂したわけではなく妊娠による一時的なメラニン色素の増加による色素沈着なので、妊娠が終わって日にちが経てば、やがて妊娠前と同じ状態に戻ります。

その頃には、一時的に増えていた産毛や乳首などの色も同時に治まっているでしょう。

 

正中線と妊娠線は仕組みこそ違いますが、妊婦さんにとってはどちらも大きな悩みの種であることは事実です。

どちらにも対応したクリームもありますので、Wでケアできるクリームだと手間もかからず継続して塗り続けられるのでおススメです。

 

 

まとめ

正中線は誰にでも元々あるもので、色素もうすいため普段は全く気にすることもありませんが、妊娠によってお腹が大きくなると色も濃くなり茶色い線がお腹の真ん中にくっきりと目立ってくるのです。

女性の身体は妊娠することでホルモンバランスが大きく変化し、妊娠前にはなかった症状や変化が顕著にあらわれます。

正中線もそのうちのひとつですが、正中線自体はかゆみもなく、産後は半年~一年ほどで元の状態に戻ります。

 

どうしても気になる、早く消したいという場合は妊娠線用のクリームなどで十分な保湿を心がけましょう。

肌の新陳代謝を促すことでメラニン色素をなくすことが最善かつ最短の方法ですので、質のよい睡眠をたっぷりとることも重要です。