一時保育や一時預かりなど、名称は自治体や保育所によってさまざまですが、理由を問わずお子さんをその都度だけ預かってくれるのが、一時保育です。
自治体や保育所によって異なりますが、早ければ生後2ヵ月から、1歳になると預けられる保育所が増えてきます。
受け付けは各保育所が行っています。電話の予約の後、新規のお子さんの場合は面談などをしてから当日預かってもらいます。
面談で「やっぱり預かれません」なんて言われることはありませんから安心してください。
預ける理由はなんでも大丈夫。通院や上のお子さんの行事はもちろん、美容院行きたいなぁという時や大掃除したいとか、なんとなく育児に疲れてきちゃったなぁという時でも預かってくれます。
その一時保育について、利用経験がある筆者が感じた経験を書いていきたいと思います。
もくじ
保育所によって違う点
☆保育所によって違いがあること:①料金
料金形態は、保育所によってさまざまです。チェックしておきたいのは、
・登録料が発生するのか
・お昼ごはんやおやつ代が含まれるのか
・保育料は1時間ごとなのか
この3つです。登録料を払うから徹底管理されているわけでも、お手頃価格だからちゃんと保育されないわけでもありません。
自治体の書類で統一されているところは価格が抑えられていて、民間企業が運営している保育所は裁量が自由な分やや割高に感じるかもしれません。
詳しいことは、「○○市(お住まいの自治体) 一時保育」で検索すると、一時保育を実施している保育所と料金が載っています。
☆園によって違いがあること:②持ち物
保育園によって持ち物が違うことがあります。着替えとおむつはどこの園でも必須な場合が多いです。それ以外だと、
・ゴミ袋代わりのスーパーの袋
・お昼寝で使う大判のバスタオル
・お食事エプロン
・お手ふきのタオル
などが挙げられます。
夏場は水遊びパンツを持ってきてと言われることもあります。園によって違うので、必ず初回の面談で確認しましょう。
☆園によって違いがあること:③保育時間の過ごし方
一時保育のお子さんは、保育所というところに慣れていないので、一時保育専用の保育室で過ごすことが多いです。
保育所によっては一時保育専門に保育士さんがいるところもあります。同じ先生だとお子さんも安心できますよね。
一方で、同じ月齢の子たちの保育室に交じって保育されることもあるようです。お子さんによっては同じ月齢の子との交流が良い刺激になる子もいます。
気になる時は初回の面談の時に確認してみると良いです。
保育士さんによっては、朝のお散歩で公園に連れて行ってもらえます。たくさん遊んで気が紛れると、お子さんもいつのまにか泣き止んでいるようです。
逆に病気がはやる時期は保育室だけで過ごすことも多いです。
保育所の行事に参加ができることもあります。
預ける日と行事が同じ日なら、おもちつきや水遊びなどに参加して他の園児さんと同じように思い出づくりができます。運動会は残念ながら参加できません。
一時保育を体験し感じたこと
☆利用して思ったこと:①子供のことはなんでも話しておく
パパやママ以外の知らない人のところに預けるので、そりゃあ泣きます。ずっと泣きます。
初回の慣らしの2時間は泣かなかったのに、2回目からギャンギャンしてしまう子もたくさんいます。
でも大丈夫!
相手は保育のプロです。なのでこちらは情報提供に徹します。
初回の面談の時は、好きなおもちゃや食べ物の話など、お子さんのことをたくさん話してください。普段の遊びの様子も伝えておくと良いでしょう。
預ける当日も、朝こんなおもちゃで遊んでいたらご機嫌だったなど、軽く話してみてください。
当日はお支度が終わって保育士さんと軽く話したら、どんなにお子さんが泣いていてもすぐに園を出た方が良いです。
☆利用して思ったこと:②思い切って半日預けちゃえ
預ける時の泣いている顔を思い出して、早くお迎えに行った方がいいのかなと思いますよね。
そう思って迎えに行くと、わが子はおもちゃで楽しそうに遊んでいた…というのは、一時保育利用者のあるあるだったりします。
保育園のタイムスケジュールは、ザックリですがこんな感じです。
・9:30~10:00に保育園を出発してお散歩
・11:00~11:30に帰ってきてお昼ご飯
・12:30~15:00は昼寝、起きたらおやつ食べる
おうちでの過ごし方と似ていますよね。
せっかく預けているので、保育園体験をさせる感じで10:00~15:00の間は預けてしまった方が良いです。ちなみに預けた後の「泣きタイム」は20分くらいで終わる子が多いようです。
子どもの適応能力は目を見張るものがあります。安心してお子さんを預けてしまいましょう。そしてママは、おいしいランチを食べに行っちゃいましょう!
☆利用して思ったこと:③保育の様子は詳しく教えてくれる
パパやママも不安ですよね。預けている間、我が子に何が起きているのか。そのあたりも保育士さんはフォローしてくれるのでご安心を。
お迎えに行くと、保育日誌のようなものをいただくことができます。そこにいろいろなことが書かれています。
・お散歩や室内遊びの様子
・お昼ごはんの時間と食べたもの
・お昼寝の時間
・おむつはいつ替えたか、トイレはいつ行ったか。
さらに口頭でも「こんな遊びをしていました」とか「こんなことがありました」みたいなお話もしてくれます。ちゃんとわが子の保育をしてくれたと、毎回感謝しながら利用していました。
☆利用して思ったこと:④意外と電話はかかってこない
そわそわしますよね、保育園からの電話。携帯はいつでも出られる状態にしておくに越したことはありません。
ですがかかってくるのは、
・熱が出たなどの体調の急変
・あまりに泣いていて水分も摂れない状態が続いている
この2つの理由の時が多いです。
毎回ギャンギャン泣いてしまう子でも意外とかかってきませんでした。
お迎えの時に先生とお話しして、「もう少し回数を増やしてみましょう」とか「どんな遊びが好きなのか」を話しあった時もありましたが、そのうち泣くことがなくなりました。
☆利用してみて思ったこと:⑤登録は複数しておく
もし通院などでの利用の場合、複数の保育所を登録しておくと、予約が取れなくても「こっちがダメならあっち」とできます。
すべての保育所で一時保育を実施しているわけではないですが、2ヵ所くらい探して登録した方が良いです。
どんなふうに保育がされているのか、わが子に合っているのかは預けてみないと実際にわからないので、他の保育所にも預けてみて雰囲気を感じ取ってみると良いでしょう。
一時保育の予約の電話がつながりにくい
保育所にもよりますが、一時保育の申込を受け付けてくれる時間が決まっています。
しかも、申し込みできるのが2週間前からなど、細かな決まりがある場合もあります。
申し込みの時間になると、他のパパやママも一斉に電話をかけるので、なかなか電話がつながりません。
でもここで諦めてしまうと一時保育は申し込みができません。そこまでしてまで預ける感じでもないし…なんて考えがちですが、自分がラクになるために30分前後だけ、電話と戦ってください。
周りのママたちの経験上、一時保育枠が4つくらいだと30分前後で埋まります。保育所や地域によって違うので、ママ友と情報交換してみてください。
パパやママが疲れたら、保育所を利用してみよう!
仕事していなくても、育児も立派なお仕事です。24時間365日営業中だと疲れてきますよね。
そんな時には、保育所を活用してみるのも一つの方法です。おじいちゃんおばあちゃんに預けるのと違って、お子さんにとっても新鮮な体験ができます。
保育をするところなので、生活スタイルはおうちで子育てしているのと変わらないと思います。
パパやママの気分転換にもなるので、自治体のホームページで調べてみてくださいね!